WHISKEY ALPHA(ウイスキー・アルファ)
"WHISKEY ALPHA(ウイスキー・アルファ)"について
米海兵隊も採用 ― 乗員への衝撃を約40%軽減、最大速力40ノット。空輸・空中投下も可能な豪州製・多用途任務艇(MMRC)
WHISKEY ALPHA(ウイスキー・アルファ)は、オーストラリアのThe Whiskey Project Group(TWPG)が開発した、全長約9.4mの高速多用途任務艇(Multi-Mission Reconnaissance Craft/MMRC-A)です。偵察や部隊の戦術機動、人員・物資の輸送まで、一隻で多様な任務に対応します。11m級のWHISKEY BRAVOと設計思想を同じくする姉妹艇で、より軽量・コンパクトなことから、島嶼間の展開や沿岸域(リトラル)での運用に優れます。2024年には米海兵隊へ納入され、実運用の場でその能力が評価されています。SEAPREX株式会社は日本国内における販売パートナーとして、水陸機動団をはじめとする各部隊の任務に向けて本艇をご提案いたします。

WHISKEY ALPHA(ウイスキー・アルファ)の特徴
最大の特長は、乗員・搭載機材への衝撃を約40%軽減する卓越した衝撃緩和性能です。船体には軽量かつ高剛性のカーボンファイバーを採用し、TWPG独自のAlpha Sea Blade船型に副浮体(アマ)を組み合わせることで、高速・重積載時の荒天下でも高い直進安定性と耐航性を確保。多層フォーム式の高性能フェンダリングと相まって、隊員の疲労と負傷のリスクを抑え、長時間の任務遂行を可能にします。
推進には、ジェット推進方式のOXE 300ディーゼル船外機を2基搭載し、最大速力40ノット、巡航約30ノットを発揮します。ジェット推進の採用により、約0.71mの浅喫水でも高い機動力を保ち、水深の浅い沿岸・河口域や水際への進入にも適します。Humphreeインターセプターによる自動姿勢制御が安定性と旋回性能を高め、スロットルとジョイスティックの自動切替により精密な操艇を実現します。乗員は操縦員2名+搭乗員10名の計12名に対応します。
航法には推測航法にも対応するSea Crossを採用し、操縦員・航海士・指揮官の3面表示で状況を共有します。WASSPマルチビーム測深機やAISなどのセンサー群を統合し、警戒監視・偵察を支えます。兵装は舷側の銃架(5.56mm/7.62mm対応)と艇尾キングポストの.50口径銃架を備え、デッキ全面のカーゴトラック(レール)システムにより、シート配置の変更や貨物スペースへの転換など、任務に応じた柔軟な艤装が可能です。さらにJADC2(統合全ドメイン指揮統制)との連接を前提に設計され、将来のネットワーク拡張にも対応します。
WHISKEY ALPHAのもう一つの大きな強みは、その卓越した展開性です。トレーラーによる陸送に加え、輸送機による空輸、さらには空中投下にも対応する設計により、必要な海域へ迅速に戦力を投入できます。バウドアからの人員の速やかな乗降や、折り畳み式マストによるコンパクトな収納など、島嶼防衛に不可欠な「迅速な展開」を徹底して追求しています。
島嶼防衛や水陸両用作戦、沿岸域での警戒監視、そして災害派遣まで——WHISKEY ALPHAは、隊員を守りながら、機動力・展開力・偵察能力を高い次元で両立する一隻です。
